博多祇園山笠や小倉祇園太鼓と共に「福岡県・夏の三大祭り」として7月の第4土曜をはさむ3日間で行われ、全国から多くの人が訪れる。200年以上の長きに渡った伝統を持つ。祭り一番のみどころは、土曜日の夕刻から行われる戸畑衹園大山笠競演会だ。夜間は幟山笠の装飾をすべて取り払い、台上に四角錘形の櫓を組み、12段に309個もの提灯を飾る。その大きさは日本最大級の総高約10m。若衆のかけ声と共に担がれた大山笠と小若山笠が区役所前公園一帯を絢爛豪華に盛り上げる。赤々と染まった大山笠が豪快に揺れ動く様は、圧巻のスケールとインパクトだ。日本古来の灯りの価値観を伝えながら力強く勇壮な競演で魅了する、一日限りの夜祭りにぜひ訪れたい。